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汚れた水は、ゴミよりも川を汚くすることだってある

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「ゴミを捨てるな」。そんな看板の下に、ほとんど流れがなくて水の汚れた小さな川がありました。この川が汚れているのはゴミのせいだけかな?と思いました。というのも、水はたしかにきたないのですが、ゴミはあまり捨てられていないからです。
水面から少し上に丸い管があり、そこからときどき水が流れてきます。水の落ちるところは灰色になって汚れています。たぶん台所などで使った水がそのまま捨てられているのです。

 

「昔の農家では、台所などで使った水を庭先に作った池へ流し、そこで野菜くずなどを沈め、それから水を川へ流したり、畑へまいたりしたんだよ」。田舎のおじいちゃんに、そんな話を聞いたことがあります。お母さんも、台所の三角コーナーに目の細かい網を入れて、野菜くずなどがそのまま流れないようにしています。こんなちょっとした工夫だけでも、川の汚れはずいぶんと変わるんだそうです。台所などで使った水をそのまま何もせずに川へ流すのは、ゴミを捨てるのと同じことなんだな、ということがわかってきました。でも、水そのものがしょう油や牛乳などの残りで汚れてしまったら、いくら三角コーナーに網をつけても、水はきれいになりません。
浄化槽や下水処理場は、そうした水そのものの汚れもきれいにするのだそうです。

■1年間に降る雨の量と使える水の量

日本の年間降水量の平均は約1,730mmで容量にして6,600億立方メートルです。世界の平均は日本の約半分の970mmですが、人口一人当たりの降水量では日本が世界の5分の1しかないのです。水は、台所、風呂といった家庭の中だけではなく、プール、公園、工場、農業などいろいろなところで使われています。1年間でもっともたくさん使われているのが農業用水で約580億立方メートル、次いで生活用水の約170億立方メートル、そして工業用水の約150億立方メートルとなっているんだよ。


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