落ち葉の上はふんわりしてて、歩くととてもいい気持ちです。落ち葉をめくったらいろんな虫がいました。足がいっぱいあるもの、足が全然ないもの、昆虫と同じような虫など、いろんな虫がいました。大きさは1mmくらいのものから1cmくらいのものまでいろいろいます。落ち葉をよけて土を掘ったら、もっとたくさんの虫がいました。でも、落ち葉の下や土の中には目に見えないほどの小さな生き物がもっともっとたくさんいるんだそうです。大きさが1mmより小さい生き物のことを、微生物というんだそうです。こうした落ち葉の下や土の中にいる微生物や小さな虫は、落ち葉、枯れ木、死んだ虫や動物たちの体やフンを分解して森をきれいにする掃除当番をしているんだよ、と先生に教えてもらったことがあります。
水の中にもいろんな微生物がいて、汚れを分解して水をきれいにしてくれるんです。浄化槽や下水処理場も、微生物の働きで水をきれいにしていることも知りました。
■使った水をその場できれいにすれば、いろんなことに使えるよ
浄化槽も下水処理場も、微生物の働きで水をきれいにするね。もっともっときれいな水にすれば、その水で車を洗ったり、トイレの水に使ったり、公園の池や小川の水としても使えるはずだね。実際に、使った水をきれいにしてトイレの洗浄水や公園の池の水として使っているところもあるんだ。下水処理場の水をきれいにして、もう一度使おうとすれば、そのための設備を作ったり、そこからいろんな所へ水を送るための管を埋めるなどの工事に、たくさんのお金や時間がかかるね。でも、浄化槽を利用すれば、その場で水をきれいにしてすぐ使えるから、お金も時間も少なくてすむし、そんな浄化槽で、たとえば家の前に小川をつくろうという研究も行われているよ。
浄化槽の中はどうなっているの?
汚れた水をきれいにする浄化槽の中は、大きく3つの部屋に分かれています。最初の部屋で汚れた水の中にあるゴミを沈めます。次の部屋では微生物を使って水の汚れを分解し、このとき微生物の動きが活発になるように、汚れた水の中へ空気を送り込んだりします。そして最後の部屋で消毒してから流します。汚れた水の成分は微生物のエサになって水と炭酸ガスに分解されるから、水はきれいになるんだよ。