倒壊した建物の前で、下水道の復旧工事を行う作業員=2016年4月28日、熊本県益城町【時事通信社】

熊本地震発生から28日で2週間。熊本県内ではなお約3万6000人が避難生活を続けている。ライフラインの復旧が進みつつあるものの、完全復旧は遠い。断水が続く益城町では一部の地域で通水が始まったばかりだ。熊本市では水道管破損の影響などによる水不足で、夜間の計画断水も。コインランドリーや公衆浴場は不便な生活を強いられる被災者で混雑している。
県のまとめでは、断水は27日現在、約1万5900戸。復旧しても十分な水量が出なかったり、濁って飲用には使えなかったりするケースも多い。自衛隊による給水活動が続いている。西部ガスによると、都市ガスは熊本市や益城町など2市2町の2万2000戸余りで供給停止になっているが、今月末に全面復旧する見通しだ。